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作品概要

【キネティック・視覚・イメージ化の研究】

色彩構成の研究はカラーバー研究と、画面構成の研究の延長線上にあると思える。横長の矩形はおそらく「100物語」のエスキースの構造を抽象化したもののようだ。この研究のプロセスにはまったく同じ構図の構成画に対して、異なる色彩構成のシミュレーションを試みているものがある。それらはおびただしい数にのぼる。A4またはB5サイズの画面には同じ形式性を持って描かれた4つまたは8つのシミュレーションがなされている。おそらくそのようなものが500枚前後ある。あるいはA4サイズに12個の構成があるシミュレーションは40ページのファイルブックに7冊前後(子細な分析はこれからの研究を要する)

一連の研究は、絵画を構成するための前提条件となるものについて考えられる多元的な位相から検討が加えられ、それぞれ固有の要素を抽出し、抽象化したうえで精力的に進められている。あるいはあらゆるエピソードに対応するシリーズとしての絵画に表現上の一貫性を与え、なおかつドラマチィックな構成するための可能性について検討を加えたものだろう。

そこには平行して行われていた他の構成要素の中での発見が反映されているだろう。これらの研究もまた、その感性の繊細さ、構成のダイナミズムなどにおいて自律性を持った抽象絵画としてとらえることもできるし、幾何学的な構成画そのもののエスキースとして見ることもできるだろう。

この研究のプロセス自体が造形や色彩という絵画の基本的な要素による自律的な絵画を追求するモダニズムの芸術理念を反映するものであり、その意味で画家加藤昌範はモダニストである。またその理念の実践においては、実践のプロセスを重視しその結果との関係に明快さを求めるという意味ではプラグマチックであるという側面を強く感じさせる。だが一方ではそのテーマは「100物語」というアレゴリー(寓意)のラビリンス(迷宮)に遡行することそのものにある。その意味ではロマンチィストである。

モダニストとプラグマチィスとロマンチィストが分極化しながら混在する画家の姿がここにある。

この色彩構成の研究はそのプロセスの中で画家の感性が研ぎすまされていく様子や、構成そのものが織りなすダイナミズムが時間軸を持って展開して様子が手にとるように見ることができる貴重な資料ということできる。

その膨大な量とともに、とてつもなく長い年月が掛けられた研究プロセスは、一見冗長にも、神経質にも、クールにも、パッショネイト(情熱的)にも、英雄的にも、大変そうも見えるのだが 私たちに単に先を急ぐ気持ちが何も成し得ない(Walk don't run ! )という平凡な事実を、あらためて、それぞれがなし得なかったこととの比較において思い起こさせるのではないだろうか。


作品資料

各作品シリーズの図版を1枚づつ閲覧することができます。順次収録図版を追加していきます。お楽しみください。

各作品シリーズの図版を映像編集してあり、スライドショーとしてご覧いただけます。順次収録映像を追加していきます。お楽しみください。






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